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磨羯造物茶会 Act 6

「ま、今のおれはアイツなしには語れねぇって奴よ」
露夏はそう得意げに胸を張る。
キヲンはへーと頷き、ナツィはそうかいと適当に返した。
その直後、不意に階下からばたばたと足音が聞こえ、がちゃりと物置の扉がまた開いた。
「ナツィ!」
扉をばたんと開けて物置に飛び込んできた、ジャンパースカートにエプロンをつけたコドモはそうナツィの名前を呼ぶ。
ナツィはどうしたかすみとそのコドモに目を向けるが、かすみと呼ばれたコドモはあ、あのねと慌てたように言う。
「ちょっと下に来客が来てて…」
「来客?」
下は喫茶店なんだから客がくるのは当たり前じゃ…とナツィは言いかけるが、かすみは違うの!と遮る。

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