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磨羯造物茶会 Act 13

「やっぱり、あのカプリコルヌスって子がどれくらい強いのか未知数だからさ…」
かすみはナツィの後ろ姿を見ながらこぼす。
ナツィはいつものように右手から黒鉄色で蝶が象られた大鎌を出し、ちらとかすみの方を見やった。
「…お前ら、俺の心配してんのか?」
「あ、あ、うん」
かすみが頷くと、ナツィは一つため息をつく。
「別に、俺はそう簡単に負けないから大丈夫だ」
さっさと片付けるし、とナツィはカプリコルヌスの方を向く。
カプリコルヌスは準備運動のように騎槍を軽く振っていた。
「…さて、ナハツェーラー、準備はできたか」
カプリコルヌスがそう尋ねると、ナツィはそりゃできてる、と返す。
するとカプリコルヌスは、なら結構、と答えた。
「…とにかく相手を戦闘不能に追いやるか、負けを認めさせれば勝ちの戦いだ」
本気でかかってこい、とカプリコルヌスは騎槍を構える。

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