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磨羯造物茶会 Act 14

「言われなくても」
ナツィもそう呟いて大鎌を構える。
暫し両者の間に張り詰めたような沈黙が流れ、かすみたちもじっと2人の様子を見つめる。
ナツィとカプリコルヌスは長いような短いような時間の中、睨み合っていたが、不意にカプリコルヌスがまばたきした。
するとカプリコルヌスの背に白い鳥のような翼が生え、ナツィに向かって猛スピードで駆け出した。
ナツィは一瞬驚くが、咄嗟に大鎌を消した上、背中に黒い蝙蝠のような翼を生やして上空に飛び上がり、服のポケットから鞘に収まった短剣を取り出す。
そして短剣の鞘を取り外すと、露わになった刃がうねった黒い短剣をカプリコルヌスに向けてその切っ先に魔力を込めた。
すると短剣の切っ先から紫色の火球がカプリコルヌスに向かって打ち出される。
しかしカプリコルヌスはそれを易々と避け、地面を蹴って宙に飛び上がった。

  • 磨羯造物茶会
  • 今日は短め
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