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磨羯造物茶会 Act 22

歳乃が声のする部屋の入り口の方を見やると、青い長髪で白いノースリーブワンピースを着たコドモ…ピスケスが立っていた。
「おやいたのかい」
歳乃はそう驚くがピスケスは気にせず部屋の奥へ進み、歳乃に貸してと言って彼女のスマートフォンを手に取った。
「話は大体分かってるわ」
カプリコルヌスが来たんでしょう?とピスケスは電話の向こうの露夏に尋ねる。
露夏は、お、おう…と少しポカンとしたように答えた。
「でもなんでお前、アイツの名前を」
「説明はあと、今行くわ」
ピスケスはそう言って歳乃に端末を返すと、すぐに部屋の外に駆け出していった。
部屋の中には、イスに座ったままの歳乃だけが残った。

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