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磨羯造物茶会 Act 24

「ぐっ」
ナツィは咄嗟に受け身の姿勢を取るが、それでも衝撃を抑え切れず全身に衝撃が走る。
そして地面に落ちてうめくナツィの目の前に、カプリコルヌスが舞い降りた。
「人工精霊の動きを封じる術式を展開したんだが…思ったより効果がなかったな」
「なんでそんな魔道具持ってんだよ…」
地面に落ちている小石のような魔術アイテムを拾うカプリコルヌスを見つつ、ナツィは悔しそうに呟く。
カプリコルヌスは、別にダメとは言っていないがと言いつつナツィに近付いた。
「サイッテーだなテメェ」
なんかどこぞのピスケスみたいだ…とナツィは頭を抱える。
「さて、そろそろ負けを認めるか?」
それとも、とカプリコルヌスは右手に生成した騎槍をナツィの首に突きつけた。
「…あ、あそこ!」
「ナツィ‼︎」
ナツィを追いかけてきたキヲンとかすみはそれを見て思わず声を上げた。
ナツィは咄嗟に右手に大鎌を生成して振り上げようとした。
しかしそこに、随分派手にやってるわねという澄んだ声が聞こえた。
ナツィたちが声のする方を見やると、路地の丁字路の交差部分に青い長髪で白いノースリーブワンピースを着たコドモが立っていた。

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