暫くフスとブケファルスがアリエヌスたちを押し留めていると、今まで背中から小さなアリエヌスを射出するのみであった大きなアリエヌスがうめき声をあげて立ち上がった。 「うおっ…!?」 「ファル、こっち!」 フスはしっかりと盾を地面に差し、ブケファルスの首根っこを掴んで盾の後ろに引き込んだ。 「なんで急に動き出すんだよ!?」 「多分…でかいやつに攻撃入れたんじゃない…?」 小さなアリエヌスたちは総員、動きを停止した。 「ひぃえ…」 「もうちょっと…このまま様子をみるか…」