「とにかく、ケンカはおしまいだ」
おじさんがおやつ買ってきたから、お茶にしよう、ね?とかすみの保護者はなにかの入ったスーパーマーケットのビニール袋を掲げてみせる。
それを聞いて人工精霊たちはポカンとした。
「け、ケンカ…?」
「まぁ言われてみればケンカだけど」
かすみとナツィはそうこぼし、露夏はつい苦笑いをする。
一方キヲンはおやつのことが気になるのか、なに買ってきたの⁈とかすみの保護者に尋ねている。
ピスケスはふふっと笑い、カプリコルヌスは呆然としていた。
「おじちゃんなに買ってきたのー?」
「クッキーとかのお得用パック」
「わーい!」
キヲンとかすみの保護者がそう話し合うのを見て、やがてナツィ、かすみ、露夏が2人の方に近付く。
それを見てピスケスは、一旦休戦ねとカプリコルヌスの方をちらと見て、仲間たちの方へ向かった。
カプリコルヌスは一つため息をついて、ピスケスに続いた。
〈磨羯造物茶会 おわり〉