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NiziU律俳句

かつて,僕にはスキー場でアルバイトをしていた時期があります。
僕は,そのスキー場で同僚として共に働いていた,九州出身の先輩に恋をしました。
その先輩とは連絡先こそ交換できたけれど,彼女は社会人で僕はまだ大学生ということに加えて,お互いに地元に帰ってしまったので,こちらが送ったメッセージを彼女が読むだけという日々が続いています。

そんな彼女への想いを込めて詠んだ数々の句のうち,厳選した五句を集めました。

君思い 望月に取る エアチケぞ
(本人に伝えた上で,彼女に会いに行くための航空券を予約したその日の晩には満月が煌めいていた)
もう一度 あの海を越え 俺は行く
(自分がいる本州と彼女の地元である九州の間には関門海峡があり,かつて自分もそこを越えて九州に行ったことがあるから)
大好きと 言えずに離れた 雪の山
(そのスキー場の環境が合わないことに加え、地元の先輩から帰ってくるように誘われてしまって彼女に想いを伝える前に自分が帰ってしまったから)
この街で 俺は元気に やってます
(俺の本音)
関東を 照らす夕陽に 君重ね
(彼女の眩しくも温もりを感じさせる笑顔と,彼女がいる九州の地が地元から見ると遠く離れた西にあり,夕日と重なるから)

言いたいことはまだまだあるけれど,短歌を詠むのが好きな僕らしく三十一文字で締めくくりたいと思います。

海を越え この「好き」届け 君の元
都から出る 電波に乗せて

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