0

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 23.オウリュウ ③

「おれの愉快な仲間達」
耀平が胸を張ってそう言うと、霞さんはへーいいね~と笑う。
しかしすぐに何かに気付いたような顔をした。
「あれ、あの子…」
霞さんが不意にそう呟いてわたし達の方へ近付く。
そして師郎の目の前で足を止めた。
「…この子は?」
霞さんが立ち止まった方を見ると、師郎の陰にしれっと黎が隠れていた。
「…」
黎はなぜかそっぽを向いているが、それに対し霞さんはふふと笑う。
それを見て耀平は、あーごめんごめんと慌てて2人の間に割って入った。
「コイツ人見知りな所あるからさ」
気にしないでやって、と耀平は苦笑いする。
それを見て霞さんは目をぱちくりさせたが、ここでネロが彼の意識を黎から逸らすようにねぇねぇ、と話しかけた。
「アンタ、普段駄菓子屋で見ない顔だけど、今日はどうしてここに?」
ネロの質問に、霞さんはあーそれはね、と答える。

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
  • ちなみに前のエピソードはナンバリングミスしてたので
  • 今回も「23.」です、あしからず。
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。