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二秘造物外出 Act 7

「…いいなぁかすみ」
2人がその場から離れていくと、キヲンは自らが隠れている商業施設の通路の角からそっとかがんだ状態で顔を出して羨ましがる。
「ボクもナツィに服選んでもらいたい!」
キヲンがそう言いつつ振り向くと、キヲンの傍に立つ露夏はきーちゃんらしいなと笑う。
「でもアイツはツンデレだからなかなか構ってくれないと思うぜ」
「えー、でもナツィとでーとしたい〜」
露夏とキヲンはそう言い合うが、不意に露夏の隣に立つピスケスが…2人とも、と声をかける。
「あの2人、行っちゃうわよ」
ピスケスの言葉でキヲンと露夏はハッとしたように商業施設の通路を見やる。
ナツィとかすみは既に通路の奥へ歩き去っていた。
「あっ、いつの間に!」
「早く追っかけようぜ!」
キヲンと露夏は互いにそう言うと、その場から小走りで移動し始める。
ピスケスは1つため息をついてから、2人のあとを追い始めた。

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