0

二秘造物外出 Act 12

「…2人とも、あまり騒いじゃダメだからね」
「わかってるよピスケス」
「そりゃ当たり前…」
新聞を開いて顔を隠しつつ咎めるピスケスに対してキヲンと露夏が頷いたとき、不意にナツィがちらと3人の方を見やった。
「‼︎」
3人は驚いて手元の雑誌や新聞、紙袋で顔を隠す。
「…」
ナツィは暫しキヲンたちの方を見ていたが、なにか気になったかすみが…どうしたの?と聞くと、ナツィはなんでもないとかすみの方に向き直った。
キヲン、露夏、ピスケスはそっと手持ちの紙袋や雑誌、新聞から顔を覗かせる。
「…バレて、ない⁇」
「意外と気づかれないモンだな」
キヲンと露夏は恐る恐るナツィの後ろ姿を見る。
ナツィはかすみとの会話でキヲンたちのことは気にしていないようだった。
「…2人がナハツェーラーのことをやたら気にするからよ」
ピスケスがボソッとこぼすと、キヲンはえー、そんなー!と声を上げる。
「今日はナツィとかすみのでーとを観察するために来たのに〜」
気にしないわけにはいかないじゃーん、とキヲンは手足をばたつかせる。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。