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二秘造物外出 Act 14

「あ」
「あ、じゃねーよ」
テメェら、とナツィはキヲン、露夏、ピスケスに白い目を向ける。
「勝手に他人のあとつけてきやがって」
なーに考えてんだか、とナツィはキヲンを睨みつけた。
しかしキヲンは臆せず、えーだって〜と口を尖らせる。
「ナツィがかすみと2人きりでお出かけなんて珍しいからだもーん」
ねぇ?とキヲンは露夏の方に目を向けた。
いつの間にか椅子に座っていた露夏は、ま、まぁな!と慌てて腕を組む。
「ナハツェーラーがかすみといちゃいちゃしてる現場を見物しようと思って…」
「随分不純な動機だな」
ナツィの突っ込みに対し、いや別にいいだろ!と露夏は声を上げた。
「お前らが2人だけで出かけようなんていうからきーちゃんが追いかけようって言ったんだぞ!」
文句いうならきーちゃんに言えよ!と露夏は再度立ち上がる。
それに対してナツィは、なんだよ!と言い返した。
「ほいほいキヲンについてったお前もお前だろ‼︎」
「別にいいじゃねぇか面白そうだったんだし!」
「他人のプライベート邪魔すんな!」
「やっぱデートだったのか‼︎」
「うっ」
露夏との言い合いで地雷を踏み抜かれたナツィは、思わず顔を赤らめる。

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