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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 24.ヴァンパイア ③

「あ、あー、えーと…」
わたしは慌てて何か言おうとするが、イマイチ言葉にならない。
何せ驚きと恐怖が入り混じっているから、頭が回らないのだ。
それに気付いているのかいないのか、ヴァンピレスはそんなに恐れる必要はないわ、とわたしに近寄る。
「わらわは貴女と話をしに来たの」
彼女はわたしの目の前で立ち止まって笑った。
「は、話?」
わたしは絞り出すような声で呟く。
ヴァンピレスはそうよとうなずいた。
「わらわは本当に話をしに来たの」
貴女が無駄な抵抗をしなければ、わらわは何もしないわとヴァンピレスは両腕を広げてみせる。
「ホントに…?」
わたしがそう聞くと、本当よとヴァンピレスは返した。
「わらわは嘘をつかないわ」
ヴァンピレスはそう言って微笑む。
わたしはどうも彼女の事を信じられなくて、ごめんなさいと謝ってその場をあとにしようとした。
しかし彼女は自らが奪った異能力でわたしの思考を読み取ったのか、わたしの腕をパッと掴む。

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
  • ちなみに企画参加作品はまだ作っていないので
  • そのうち投稿します
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