瞬く煌びやかな星々のなかに
一際目を引く漆黒の影
星ゝの輝きを受け止めるように黒く
そしてなにかを吸い込むように異彩を放つ
凝らさずには見えず去れどそこには必ず在る
そこに在ることを 誰も認識せずとも
その場所だけが 虚実の一片さえも拒み
ただ 研ぎ澄まされた夜の濃度を保っている
外へ放たれるべき光はすべて
内側にある 揺蕩う深淵へと収束し
熱さえも 音もなく一点に凝縮されていく
それは 完成された揺るぎなき孤独
誰に知られる必要もなく
ただ 絶対的な重力としてそこに在ること
その影の淵をなぞる視線さえ
二度とは戻れぬ 暗黒の灯火へと溶けていく
光さえ届かぬ 静寂の深部
ただ揺るぎなく この世界の均衡を
その黒い輪郭だけが 守り続けている