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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 24.ヴァンパイア ⑩

「わらわもわらわで急な提案をしてしまったし、困惑されるのもどうしようもないし」
ヴァンピレスはそう言ってブランコの柵の内側から外側へ歩き出した。
「とりあえず、貴女に3日あげるわ」
ブランコの外へ出た所で、ヴァンピレスはふと足を止めて呟く。
わたしは3日?と聞き返した。
「そう、3日」
今度の日曜日にまた貴女に会いに来るから、それまでに返事を考えておきなさいとヴァンピレスはわたしに背を向けたまま続ける。
わたしは…はぁ、と答えるが、ヴァンピレスはあ、と呟いて不意に振り向いた。
「もちろんこの事は他の人に相談しない事よ?」
例え相手が異能力者であっても、とヴァンピレスはにやりと笑う。
「もし他の人に言ってしまったら、貴女も記憶を失ってしまうでしょうから」
ヴァンピレスはそう告げると、それではご機嫌よう~と後ろ手に手を振って、夜の闇の中に消えた。
呆然とするわたしだけが、その場に取り残された。

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