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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 24.ヴァンパイア ⑮

記憶を奪われるのがどういう感じなのかわたしには分からないが、いつかネロが”記憶は自己の一部”と言っていた事から、恐ろしい事である事は確かだ。
とにかく、彼らにバレないように気を付けなければ…
「…おい、おーい」
そう色々と考えていると、不意に目の前からネロの声が聞こえた。
ハッと我に返ると、ネロが不思議そうな顔をしてわたしの顔を覗き込んでいる。
わたしはいつの間にか周りの声が聞こえなくなる程考え込んでいた事に気付き、慌てて、ご、ごめんと謝った。
「ちょっと、ぼーっとしてた」
「ふーん」
ネロはそう言ってうなずく。
「とりあえず、目当ての品は手に入ったから今度はフードコート行こ」
ネロは声をかけると、何とも言えない動物の形をしたぬいぐるみを抱えたままゲームセンターの外へ歩き出した。
それに耀平、黎、師郎が続く。
わたしも彼らに続いてゲームセンターを後にした。

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