「…」
そう考えていると不意に斜め前から視線を感じて、わたしはついそちらに目を向ける。
すると目の前のテーブルを挟んで斜め前に座る黎が、不思議そうにわたしを見ていた。
わたしは思わず、ど、どうかした?と尋ねる。
この言葉にはネロ、耀平、師郎も反応し、パッとわたし達の方へ目を向けた。
「なんだよアンタ、どうしたんだ?」
わたしの2つ隣の席に座るネロがこちらを覗き見てそう呟く。
わたしはあっ、いや…と答えた。
「黎がこっちをじっと見てるから、何かあったのかなって」
そんなわたしの言葉に、ネロは、どうかしたの黎?と黎に聞く。
黎は少しの沈黙の後、何か、と口を開く。
「コイツが何か難しい顔をしてたから、ちょっと気になって」
黎がわたしに目を向けつつそう言ったので、わたしはえっ、あっ…と慌てた。
どうやらわたしが考え事をしていた事がバレたようだ。
このままでは色々と皆に聞かれるかもしれないと思ったわたしはまごつくが、ふーんとうなずいてこちらを見ているネロは少しの間こちらを見つめる。
そして彼女は…なぁ、と話しかけてきた。