「クロミスとタイサンボクと中紅で、よくやってるんです」
で、今日はきーちゃんも一緒に、とクロミスはキヲンの方を見やる。
ピスケスはそう…と言いつつキヲンの方を見た。
キヲンは不思議そうな顔をするが、ピスケスはその場にかがみつつにっこり笑う。
「きーちゃん、そのぬいぐるみはナハツェーラーのでしょう?」
「あ、うん」
「早く返しに行った方がいいわ」
「え」
ピスケスの言葉にキヲンは驚く。
「返すって、でも」
「なにを考えてるのかは聞かないけど、それはアイツが大切にしているものなの」
だから返しに行きなさい、とピスケスは続ける。
「さもないと、来るわよ」
「ふぇ?」
アイツが…とピスケスはキヲンの後方に目を向けた。
キヲンはつい首を傾げるが、目の前のクロミスたちが急に慌てたような顔をし始めたので振り向く。
その背後には、黒髪でゴスファッションを着て背中に黒い蝙蝠のような翼を生やしたコドモ…ナツィが立っていた。