「俺はアイツらと仲良くしたいだなんて思ってない」
「そんなこと…」
「だって事実だし」
「でも」
「事実は事実なんだよ!」
ナツィはそう叫んで音を立てて椅子から立ち上がる。
膝に乗っていたぬいぐるみは、ぽとりと足下に落ちる。
「…どうして、どうしてみんな」
「ナツィ」
俯いたまま声を震わせるナツィを見て、かすみは近づいて背中をさすろうとする。
しかしナツィはその手を払いのけた。
「!」
かすみは驚いて後ずさる。
ナツィはもういい、と呟いて床に落ちたぬいぐるみを拾い、抱える。
「もう…関わらないで」
ナツィはそれだけ言って、かすみの横を通り過ぎ物置の外に出ていく。
かすみはなにも言えず、目の前を見つめたまま黙り込んでいた。