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墓想造物茶会 Act 32

ナツィをかすみたちが見つけてから暫く。
ナツィ、かすみ、キヲン、露夏、ピスケスの5人は、ナツィと露夏がケンカをしていた公園のすぐ傍にある、鉄道の車両基地の上を通っている歩道橋の上にいた。
歩道橋の下にはさまざまな形式の鉄道車両が停まっており、キヲンと露夏は近くのコンビニで買ったアイスバーを片手に、歓声を上げながらそれらを眺めている。
その傍で、ナツィはぬいぐるみを抱えたままかすみとピスケスに挟まれて、歩道橋の柵を背に座り込んでいた。
「“学会”の結界監視システムを使って俺を探し出すとか、ズルすぎだろ…」
ナツィはうなだれつつ呟く。
ピスケスは仕方ないわよと笑った。
「かすみときーちゃんがお前を探したいって熱心にいうから、私も折れちゃったのよ」
「なんだそりゃ」
ピスケスの言葉にナツィは引き気味で答える。
「そもそもお前は俺の監視役とはいえ“事情”を知っているから見逃してくれると思ったのに…」
ナツィはがっくりとまたうなだれた。
ピスケスはそれを見てうふふと笑うが、かすみは不思議そうに、ねぇとナツィに話しかけた。

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