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墓想造物茶会 Act 35

「今の保護者が、俺が閉じ込められてる屋敷の噂を現地の魔術師から聞いて行くことになったんだよ」
それで、俺に出会った、とナツィは呟いた。
「その屋敷の持ち主は魔術師の一族で、随分前の当主が俺を引き取ってたんだけど“強力な人工精霊”だってこともあって、怖くなったのか屋敷の奥に閉じ込めてたんだ」
それで俺は長いこと日の目を見られなかった、とナツィは続ける。
その言葉にかすみ、キヲン、露夏は言葉を失う。
その様子を見てナツィは、別にびっくりすることねぇよと頬杖をついた。
「俺は閉じ込められてる間のほとんどを寝て過ごしてたんだ」
別にそこまで退屈とか思ってないし、とナツィは目を逸らす。
「…で、本題に戻るけど、俺が長年閉じ込められてる間に屋敷の当主が代替わりして、そのうちに跡取りがいなくなったらしいんだよ」
その結果、親戚の人がその屋敷を預かることになったんだけどさ、とナツィは淡々と言う。
「その人は俺が屋敷の奥にいるってこと、知らなかったんだ」
「えっ」
ナツィの発言に、露夏が思わず声を上げる。

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