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ささくれ

白南風が顔を撫でる。この潮くささを知にきた。
ギターバックにチューナーは入れなかった、代わりに財布を。
私は始発の東海道線下りに乗る。駅中のコンビニのおにぎりは味が薄く、好みでは無い。
紅鮭、梅を、それぞれ一つ。
空はまだ、紺色。
この時間の駅はいい、調和の無いガヤつきは、道具なしで電車の走る決まったリズムだけになる。そして、私の足音。
本来礫は歪だ。
私はコンクリートの礫を轢かれた人間だと思う。
焦燥に駆られたのは午前3時ごろ。丑三時とかいうスピリチュアルは特に関係はない。
ただなんとなく、チューニングをしたくない。そんな一瞬を人生に感じたいと思っただけだ。
途中下車した砂浜で食べたおにぎりは、少ししだけ味がはっきりしていた気がする。
なんとなく、私は何かを見た気がした。

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