わたしがそう色々と考えを巡らせていると、目の前に座る青年が近くを通った店員さんに声をかけ、ホットココアを注文した。
そして店員さんが立ち去るのを見届けてから、わたしに向き直って、ねぇきみと話を始めた。
「単刀直入に聞くけど…”ヴァンピレス”に追われていたね?」
その言葉にわたしは、じゃああなたはと聞き返す。
「異能力者、なんですね?」
わたしの言葉に彼は静かに頷く。
「よく分かったね」
やっぱりきみは、異能力を知ってしまった常人なんだと彼は続けた。
「あ、はい…」
一応、そうですねとわたしは答える。
すると青年は、やっぱりそうかと呟く。
「”情報屋”から存在は聞いていたよ」
異能力や異能力者、そしてヴァンピレスの存在を知ってしまった普通の女の子…と彼は続けた。
「そして、この街では数少ない、ヴァンピレスと互角に渡り合える異能力者…ネクロマンサーとなぜか一緒に行動している子、だね?」
彼に聞かれたわたしは…そうですねと苦笑いする。