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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ④

「それに、ぼくも具象体出せるからさ」
「えっ⁇」
彼の思わぬ発言に、わたしはまた驚いた。
「具象体を持ってるって…」
「うん、ネクロマンサーや、ヴァンピレスと同じ」
逢賀さんはそう言ってうなずく。
わたしは衝撃的な事実に言葉が出なくなった。
確かに、さっき彼は自らの異能力を”他者の記憶を奪う能力”と言っていたけど…
とここで、喫茶店の店員がわたし達のテーブルに逢賀さんが頼んだホットココアを運んでくる。
逢賀さんはそれを受け取ってから、話を続けた。
「だから、ヴァンピレスがここまで来てしまっても、ぼくがなんとかするから」
安心して、と彼は笑う。
わたしはつい目をぱちくりさせるが、ここでさっきから逢賀さんに聞きたかったことについて、そ、それで…と尋ねた。
「どうしてわたしを助けてくれたんです?」
わたし、全くの初対面だし…と呟くと、逢賀さんはあぁ、それは…と顔から笑みを消しつつ答える。

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