「だから1つ、きみの方から彼らに、お願いしてもらいたい」
逢賀さんがあまりにも真剣な眼差しでわたしを見るものだから、余計わたしは困惑してしまう。
…確かに、彼の妹を止めたい気持ちはよく分かった。
しかし、あのヴァンピレスの身内からの提案という事で、ネロ達はひどく警戒してしまいそうな気もする。
だが彼女を止めなければより大変な事になる可能性があって…
わたしがそんな風に考えを巡らせていると、逢賀さんはあ、そんなに悩まなくていいよと笑みを浮かべる。
「きみが彼らにお願いするのが難しいなら、ぼくが直接あってお願いするよ」
だからきみがそんなに気負う必要はないよ、と彼は再度手元のホットココアを飲んだ。
「は、はぁ…」
わたしはポカンとして、そう呟かざるを得なかった。