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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ⑨

「…そういう事があったのか」
「うん」
それから一週間後。
わたしは寿々谷駅近くの商店街の裏手にある駄菓子屋の前で、いつものメンバー…ネロ、耀平、黎、師郎と店先に座り込んで話をしていた。
あと、先週出会った逢賀さんも一緒だった。
「にしても、ヴァンピレスの兄貴なぁ…」
まさかアイツに家族がいるなんて、と耀平は逢賀さんの方を見やって呟く。
それに対し師郎は、そりゃそうだろと冷静に突っ込んだ。
「アイツだって所詮は俺たちと同じ人間なんだから、兄貴がいたっておかしくない」
「にしても兄貴までもが異能力者なんてびっくりじゃん」
この街は異能力者が多いとはいえ、そんなことある?ってところだけど、と耀平は駄菓子屋で先程買った海老せんべいをかじった。
「それで、ヴァンピレスの兄貴がボクらに協力を申し込むって…本気なの⁇」
くわえていたココアシガレットを指先でもてあそびながら、ネロが逢賀さんに目を向ける。
「あぁ、本気だよ?」
「どうなんだか」
逢賀さんの返事に対し、ネロの隣に座る耀平がそうこぼした。

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