僕は夜明け前のブルーアワーに、自分の心を映す。
すると心は曇っていた。
理由は分かっている。
昨日の深夜ラーメンと、勉強への将来の不安だ。
僕は数学が苦手だ。特に数学教師は、嫌がらせみたいに僕を名指しし、まるで公開処刑のように答えを求めてくる。
だが安心してほしい。僕にも得意分野はある。
教師の薄くなった頭頂部の毛量を、おおよそで把握することだ。
しかし、肝心の数式になると僕はいつもこう答える。
「わかりません!」
すると教師はため息を吐き、僕は空を見る。
ブルーアワーの空は、今日も少しだけハゲていた。