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LINkerWorld LINearWaltz / Miraculous-Ephemeral 22

「……」
 ミラの中にほんの一瞬、迷いが生じる。もし自分が起動リングをはめても、ジェミニを起動できなかったら。そもそも事前にあのリニアーワルツとは相性が合うかどうかわかっていないし、起動できない可能性が高い。
 しかし、それでもとミラは思う。だって自分は「あの子と戦う」と宣言したのだから。それなら——
 ミラは思い切って指輪をはめる。金属特有の冷たさを右手の人差し指に感じたが、すぐにそれは温もりに変わり、銀色だった指輪は鮮やかなメタリックグリーンに変化した。
「これなら!」
 ミラは咄嗟にケースの中のジェミニ・イワナガを手に取り、ディソーダーの方へ走り出す。ミラの手の中でイワナガは起動し、折りたたまれた状態から盾の形に展開した。ディソーダーの目の前では、薄桃色の髪のリニアーワルツが地面にへたり込んでいる。ディソーダーは今にも光線を吐き出そうと口のような器官に光を収束させていた。
「させないっ‼」
 ミラはイワナガを掲げた状態で、ディソーダーの目の前に躍り出る。ディソーダーの放った光線はイワナガに跳ね返され、ディソーダーの頭部に直撃した。

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