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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ㉑

それから一週間。
クリスマスイヴという事で街中はクリスマスムードに染まり切る中、わたしはいつものようにショッピングモールの屋上に向かっていた。
とうとう”ヴァンピレス急襲作戦”の当日になってしまい、ネロ達からは会いに来るなと言われているものの、わたしは何となくでいつもの合流場所へ足を向けたのだ。
ネロ達は恐らくあの場所にはいない…そう分かってはいたが、もしかしたら皆いるかもしれないと思えて、わたしはついそこへ行こうと思ったのである。
エレベーターで屋上に上がり、休憩スペースと化している辺りを見回したが、ネロ達らしき姿は見えなかった。
「やっぱり、いないか…」
わたしは思わず呟く。
いない事は分かっていたけれど、いざ会えないと分かるとがっかりする。
ここ半年以上ネロ達とは毎週のように会っていたから、週末の習慣がこうも崩れると何だか寂しくも感じた。
…ネロ達は、今頃どうしているのだろうか。
わたしはそう思いつつ、屋上の片隅にあるベンチに座る。

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