0

寓話

「やあ、また会ったね
自己紹介は一応。
僕は君を影で
見守ってる存在です」

僕が見たとこどうやら
君はひどく落ち込んでしまってるようだ
痛々しい笑顔は何も隠せず

笑ってほしい
上辺じゃなく
心の底からの笑顔を
滴る君の涙は
まるで雨のようだった
太陽が出るのはいつ頃か
君が輝くのはいつ頃だ

そうは言っても
そう簡単じゃないよね。
悲しみを捨てると相応の
悲しみが生じます

僕が見たとこどうやら
君は深く沈んでしまってるようだ
息を止めても長くは続かず

せめてさ
留まってほしいその場に
下がることだけはないように
進むことは義務じゃないさ
君に降り注ぐ哀は
まるで風のようだった
風が止んだらその時は
一歩だけは進んでね

僕が居れるのは
実はもうそう長くない
僕が消えゆくまでに
君に立ち直ってほしかったな

僕の後任者が
君を立ち直らせてくれることを
祈ってるよ
じゃあ、それでは
もう逝くね
最後に一言

「元気でね」

笑っていたんだ
上辺じゃなく
心の底からの笑顔で
僕の声は聞けないはずだった
でも何故か届いたようだ
僕の姿は見えないはずだった
でも何故か映ったようだ

多分神様の
悪戯だったんだろうな
君が笑えてよかった
次に会えるのは100年後
その時も愛しい君が
笑っていたらいいな
今と同じ笑顔で

「「じゃあ、またね」」

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。