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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ㉜

「それに、彼女をこれ以上孤独にはしたくないから」
だから、わたしを連れて行って、とわたしはネロの目をじっと見据えた。
ネロは、アンタ…と呟きかけるが、ここで見つけたわよ、ネクロマンサーと聞き覚えのある声が聞こえる。
ネロの後方十メートル程の所を見ると、白いミニワンピースに白いコート、そして長い髪をツインテールにし、瞳を赤黒く光らせた白い鞭を手に持つ少女…ヴァンピレスが立っていた。
「今日は貴女の方から襲ってきたから何かあると思っていたけど…」
貴女、わらわを奪おうって言うのね、とヴァンピレスはにやりと笑う。
ネロは、アンタ立ち聞きしてたのかよ!と叫んで、その目を赤紫色に光らせた。
「あらあら、わらわが奪った異能力を使っただけの事よ?」
別に怒る事でもないわ、とヴァンピレスは小首を傾げてみせる。
そんな彼女に、ネロことネクロマンサーはアンタ…!と憤りの声を上げるが、ここでわたしはねぇ、と声をかけた。
「あなた…ヴァンピレスは、どうして他の人の異能力を奪うの?」
わたしの質問に、ヴァンピレスは、あら貴女、随分度胸があるのねと返す。
「さすが、わらわの”提案”を断っただけあるわ」
「質問に答えて‼」
話を逸らそうとするヴァンピレスに対し、わたしはそう要求した。
それに対しヴァンピレスは少し不満そうな顔をしつつ、そうねぇ…と答える。

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