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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ㉝

「わらわが”他人の記憶を奪う”能力を持っているからかしら」
わらわ達異能力者にとって”記憶”は”異能力”そのものであること、貴女は知っておいでよね?とヴァンピレスは続けた。
「それを奪い取る異能力を持つわらわが、他人の異能力を奪う事の何がおかしいの?」
わらわは自らの本能に従っているだけよ、とヴァンピレスは淡々と言う。
ネクロマンサーはそれを聞いて、アンタねぇ…といら立つが、わたしは気にせず本当にそうなの⁇とさらに尋ねた。
「本当にそれだけで、他人の記憶を奪えるの⁇」
わたしがそう聞くと、ヴァンピレスは眉間にしわを寄せつつあら、と答えた。
「わらわの答えに文句?」
そんなに記憶を奪われたいのかしら?とヴァンピレスは挑発するように右手の白い鞭を軽く振るう。
わたしはそれには答えず、あなた、と彼女に呼びかけた。
「お兄さんから聞いたけど、昔は病気がちで、家族からもあんまり相手にされてなかったんでしょ?」
「…そうね、わらわは昔寂しい思いをしていたわ」
でも、それが何?とヴァンピレスは首を傾げる。

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