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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ㉞

「わらわは異能力を手に入れて、そして変わったの」
昔のように”寂しい”という感情なんて、もう感じていないわ!とヴァンピレスは誇らしげに笑った。
だがわたしは…本当にそう?と聞く。
ヴァンピレスは少し驚いたように、真顔に戻った。
「あなた、情報屋のミツルが言ってたけど…1人で物憂げな顔をしていた事があるんじゃない?」
寂しくないってさっき言ってたけど、本当は寂しい思いをしているんじゃないの?とわたしは続ける。
「だから他の人の異能力…いいや、”記憶”を奪っているんじゃない?」
自分の中に”思い出”がないから…とわたしは言いかけた。
しかし、いつの間にかうつむいていたヴァンピレスは…そんなの、と呟く。
「そんな訳、ないじゃない‼」
ヴァンピレスはそう叫んで、自身の周りに4体の分身を生み出した。
「わらわが寂しそうな顔をしていたから! ただそれだけでわらわが寂しがっている⁈」
そんな事ないじゃない‼とヴァンピレスは声を上げる。
「わらわは友情も、家族の温もりも、必要ないのよ‼」
だってわらわは!とヴァンピレスは白い鞭をわたしとネクロマンサーの方に向ける。

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