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上流

私は原付バイクを買った。中古で安かった。

理由は単純、コスパとタイパの改善。自転車が面倒だ。
現代人の皮肉を日々考えてから寝るような、いやーな毎晩を送っている私には、少し負けた気がしたが、口角はどうだったのだと聞かれれば、頬を掻いてそっぽを向くしかないだろう。

ものはホンダのハンターカブ。
ここ山梨は上野原。不便なもので、バイクを買ってからというもの、都会でいう歩きとようやく同等になれた気がする。

ただの移動では勿体無い気がした。何か刺激が欲しかった。夢も特に何もなく成り行き任せに生きているせいで、成績もぼちぼち、高校も中の下、そんな私は今更何を思った。

「この文のタイトルは色彩となっていますが、なぜ色が一切ないこの詩において、タイトルは色彩なのでしょうか?意見をタブレットで配布したシートに入力して10分後提出してください。」
なーにが色彩だ。

皮肉なものだ。ノートの価値はどこあやら。

あ、また始まった。私の皮肉思想。
、、、、、、、歩きの距離、、、、、、、、
いや、、、、ダイパだとかコスパだとか頼ってケチケチしてて、いままで何か変化があっだろうか、いやなかった。確実に言えるな。

「ふぁっ疲れたぁ。」
『お疲れ様。はい、水。』
「ありがとう。」

南下して東海道。国道1号線に合流して、一度東京に行ってから、折り返し。
「もうやだよーこんなぁ。」
串本岬。横に止まっているのは私と友人のハンターカブ。

『じゃぁその口角はなんなんだよ。』
喉の奥で笑いながら言っている。
私は、頬を掻きながら言う。
「別に。」

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