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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ㊴

「…おい⁈」
ネクロマンサーが驚きの声を上げるのも気にせず、わたしは走り出す。
正直考えるより先に、身体が動いていた。
「ストーップ‼」
わたしは走ってくるヴァンパイアと座り込むヴァンピレスの間に、ギリギリの所で滑り込み、ヴァンパイアの前に壁のように立ちはだかる。
ヴァンパイアは振り上げていた具象体の剣を、わたしの首筋の手前で止めて立ち止まった。
その場に、ほんのわずかながら静寂が訪れる。
「…どうして」
どうして、僕の、邪魔を…?とヴァンパイアは目を丸くしてわたしを見つめた。
「これは、わたしの”意思”です」
わたしは毅然とした表情で言う。
「これ以上、ヴァンピレスを苦しめないために」
「でも彼女以上に多くの人が苦しんだ‼」
わたしの言葉を遮るように、ヴァンパイアが声を上げた。
「その苦しみの根源を、僕が、僕自身が断ち切らないといけないのに、どうして、きみは…」
ヴァンパイアは震える声で続けるが、わたしは真っ直ぐ彼の目を見据えてこう言う。

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