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Tell us terrible Terrors:のろい、まじない、きりはらい その⑪

考え込んでいる清嘉をしばらく見つめていた燿子は、不意にリュックサックから蝋燭を1本取り出し、ライターで火をつけた。
「……ん? どしたの野火止さん」
「いえ別に……試してみますか? “コックリさん”が何か教えてくれないか」
「未来の情報は掴めないんだろ?」
「はい、なので“過去”に“フラグ”が無いかなって。向こうの弱みでも、こっちの強みでも……何かヒントくらいはもらえないかなと」
「良いけど……またタイプライター出すの?」
「いえ、流石にもうちょっとコンパクトにやりますよ」
そう言って、燿子はリュックサックから黒い布を引っ張り出した。
「ちょうど良い閉鎖空間が無いんで、これで代用します」
「……どうやって?」
「頭から被ります」
「暑そうだなぁ……」
「大丈夫ですよ、私一人でやるんで」
「えっ」
『“コックリさん”を一人で行ってはいけない』。有名な禁忌である。当然それを知っている清嘉は、疑問の声を上げた。しかし、燿子はにんまりと口角を上げ、親指を立ててみせる。
「大丈夫ですよ、私の力なんですから。それじゃ、ちょっと聞いてきますね」
燿子は黒布をばさりと持ち上げ、その下に素早く潜り込んだ。清嘉は所在なくその近くに立ち尽くしていたが、暇を持て余して地面に崩れ落ちている召喚体を呼び戻す。召喚体は“略霊”形態の小さな姿に変化しており、切り離された上半身と下半身が別々に地面の上でごろごろと転げ回っている。
『私メリーさん~……もう戦えないかも~』
「でも今の面子的に無理してもらわないとならないからなぁ……」
『んぇ~……』
「一回消してから再召喚すればまた元気になるからさ。我慢してくれよ」
『やぁ~……やる~……』
清嘉は消失・再召喚を行い、損傷の無い“メリーさん”を出現させた。
『私メリーさん。もっかいがんばる~』
「うん頑張って」
『……あ』
「どしたの“メリーさん”」
『所有者ぁ、たーげっと』
「えっ」
召喚体が指差した先を清嘉が見ると、ちょうどその路地に入ってくる愛弥の姿があった。

  • Tell us terrible Terrors
  • 第二ラウンドぉ……
  • 燿子ちゃんそれあかんヤツや
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