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Tell us terrible Terrors:あけて その⑥

吉継の祖母宅は、村内でもやや標高の高い、奥まった場所にあった。左右を畑に挟まれた道を抜け、上り坂を越えた先に、平屋建ての民家が横たわっている。吉継は慣れた様子で敷地内に踏み入り、引き戸の玄関扉を叩いた。
「祖母ちゃーん、俺だよ吉継だよー」
数秒と経たずに屋内から足音が近づき、引き戸が開かれた。
「おやおや吉坊久しぶりだねぇ。最後に会ったのはいつだったか……」
「村出たのが小6だから、3年前くらいかな?」
「もう夏休みかい?」
「まだだけど、学校の実習でこの村に用があってさ。学校の先輩もいるの」
その言葉で、祖母は吉継の後ろに立つ二人に気付いた。
「あれまぁあれまぁ、とにかく上がりなさいな、長旅だったでしょ?」
「うん。ってわけで先輩方、上がってください。祖母ちゃんちょっと俺の部屋使うね。ってか空いてる?」
「勿論さ。出てった時のまんまだよ」
「よっしゃお邪魔しまーす」
「お邪魔します」
3人は玄関を入って左手の部屋に入る。
「取り敢えずここを拠点にするってことで、やってきましょう」
「おー」
「助かるよ」
王蕗は持っていたオリコンを床に下ろし、腕を軽く振った。
「これ地味に重かったからさぁ……とにかくこれで、何も気にせず調査に踏み出せる。さて、何からしようか。足で探すか、聞き込みか……」
潮は荷物を床に下ろすと、ストレッチをして竹刀袋に入ったままの“霊凛”を一振り肩に担ぐ。
「私は能力もあるし、直で足使って探すよ。小さい村とはいえ、手分けした方が速いでしょ」
「じゃ、俺は祖母ちゃんが何か知ってないか聞いてみますね」
「僕も村をぐるっと見て回るよ。戦うにしても地形は掴んでおきたいし、村の人と会えたら聞き込みもできるかもしれない」
「よっしゃ、3人とも初動は決まった。さぁ散開! 打倒“八尺様”!」
潮の掛け声で、3人は各々動き出した。潮は先頭を切って家を出て、男子二人が部屋に残される。
「……菅原先輩は行かないんですか?」
「行くよー、ただ一応、準備は固めておかないとかなと思って」
「はぁ……」
王蕗は部屋の四隅に盛り塩を設置してから出発した。
「……俺も動くかぁ」
王蕗が玄関を出る気配を聞きながら、吉継は祖母の下へ向かった。

  • Tell us terrible Terrors
  • ここまで実働ゼロってマ?
  • ようやくお仕事開始です。
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