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Tell us terrible Terrors:死にゆくお前に中指を! その④

二人は20分ほど歩き、川辺に下りると橋の下に標的の男を転がした。ただ落としたのではない。橋梁面とほぼ同高度、約15mからの自由落下である。一般的な人間であればまず死亡するはずだ。しかし、コンクリート面に直撃した男は衝撃と硬度によってひしゃげながらも、活動を続けており身体を起こそうと藻掻いていた。
「動いてんじゃねえよカスがァッ!」
動きの緩慢なその身体を石礫が貫き、右膝がちぎれ飛び残りの肉体が地面を転がる。
「やっぱ人間やめてんなァ……死ぬ気配無ぇぞ」
「“コードネーム・ハグレイ”、生前の呼称だけど……モチーフがよく分からねえんだよな……注意しろよ、“騒霊”」
「誰に言ってんだ後輩」
「お前に言ってんだよ」
「……問い直そうか。『お前風情が』『このあたしに』なんで舐めた口聞けてんだ、あ?」
「心配くらい素直に受け取れや」
「…………っつーか何アレ」
千切れ飛んだはずの男の右脚が、既に生え変わっている。しかし、その質感は一般的な人間の体組織のそれではない。表面は樹皮のような濃褐色で、硬くひび割れている。
「……再生能力……か? 報告には無かったぞ。剰霊能力の一部なのかあるいは、怪異としての特性か……」
「どっちでも良いけどさァ~、お前のせいで治癒の瞬間見られなかったじゃんかよ。どうしてくれんの?」
「もう一度やりゃ良いだろ」
男、“コードネーム・ハグレイ”はようやく起き上がると、2人に向き直った。その顔面もまた、樹皮状組織に覆われている。
「やんのはあたしだってのに、言いやがる……」
不満を垂れながらも、加奈は一握り分の土埃を刃の形状に再形成し、射出した。“ハグレイ”はそれを腕を盾にして受け止める。左腕は刎ね飛ばされたものの、即座に樹皮質の腕が再生する。
「……何秒?」
「4フレ」
「fpsを言えやfpsをォ!」
「60に決まってんだろが!」
「あたしはスマホ中毒者だからfpsといえば30派なんだよ! っつかよく分かったなオイ!」
「とにかく! 0.1秒弱で再生する怪物をどう倒すんだよ?」
「……どうすっかなァ……」
加奈は親指の爪を噛み、橋の下から出ようと背中を向けた“ハグレイ”の両脚をリボンで絡め取って引き倒した。

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  • 久しぶりに更新
  • ナニガシさんはウニプレイヤーなので120派
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