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Tell us terrible Terrors:あけて その⑪

翌朝、部屋に入ってきた王蕗の気配で、吉継は目を覚ました。
「おやおはよう永江くん。ごめんね、起こしちゃって」
「おはようございます……いえ大丈夫っすけど、何の御用ですか……?」
「大した事じゃないんだけどね……」
王蕗は部屋の隅に跪き、しばらく何かをしてから立ち上がる、という作業を四か所全てで繰り返した。
「何してるんすか?」
「…………盛り塩をね、交換したんだよ」
「何かあったんすか?」
「んー…………まぁ、常に新しくしておくに越したこと無いからね。……ゆうべ、何かあった?」
「まぁ……イマジナリー・フレンドに再会しました」
「よく消えてなかったね。……そういえば永江くん、能力何だっけ。ちなみに僕が【コロポックル】で秋津さんが【ダイダラボッチ】なんだよ」
「逆じゃないんすね」
「君も言うんだね」
「はは……俺の能力は【八尺様】ですよ」
「…………」
「…………」
「……君のお祖母さんが、朝食を用意してくれてるって。着替えてから居間においで」
「あっはい」
吉継が着替えている隙に王蕗が居間に戻ると、潮が起き出していた。
「はよぉ~っす……んぉ、王蕗先輩」
「……永江くんの部屋の盛り塩、窓側の二か所に劣化が見られた。何であれ、『何か悪いもの』が近付いていたのは確定だよ」
「……“八尺様”?」
「それは分からない。でも、窓側しか劣化してなかったってことは、『入ろうとはしていない』んだよ。いやはや謎だ……兎にも角にも、調査を進めないとだね」
王蕗はそれだけ言って、朝食の配膳の手伝いに向かった。祖母が作った朝食がテーブルに並んだ頃、吉継が居間に入ってくる。
「おはようございます」
「おはよう後輩ぃ」
「改めておはよう。しっかり食べて探索頑張ろうね」
「はい」
朝食を摂りながら、潮が切り出した。
「吉継くんよぅ、ゆうべ何か部屋に寄り付いたって?」
「え? そうなんすか?」
「王蕗先輩が言ってたよー」
「え、じゃあ寝た後のことかな……怖……」
「まぁ、盛り塩もあるし大丈夫だよ。でも何かあったら僕に言ってね。多少のことは何とかするからさ」
「私もー。悪いやつはぶん殴ってやるから安心しな後輩くん」
「ありがとうございます」

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  • やっぱヤバい奴だったんじゃん!
  • 頼れる先輩
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