「おれや夏緒の“きょうだい”なんだ」
露夏がそう言うと、磨衣はあ、初めましてと軽く会釈する。
「夏緒のお友達?」
「あ、うん」
ボク、キヲンっていうの、とキヲンは自分を指さして自己紹介した。
「みんなからきーちゃんって呼ばれてるんだ」
「あぁ、きーちゃんね」
夏緒から前に聞いたわ、と磨衣は頷く。
「それで、あちらにいるのはピスケスさんと…」
「背の高い方がかすみで、黒くてかわいいのがナツィ!」
キヲンが自らの後方に立つ人工精霊たちを手で示して紹介すると、磨衣はへーと答えた。
「それで、磨衣ちゃんは夏緒のことを迎えにきてくれたんだよね?」
話がひと段落したところで夏緒がそう聞くと、磨衣はあっ、うんと頷く。
「この雨、なかなか止みそうにないから傘を持ってきたんだけど…」
「露夏ちゃんの分は?」
夏緒がそう首を傾げると、磨衣は持ってきてるよ⁇と左手に持つ2本の傘を軽く掲げてみせた。
夏緒はそっか、と答える。