0

紅狗造物茶会 Act 16

「…それで、アイツを“拾ってしまった”」
簡易術式で傷を治して、アイツに“私のところに来ないか”迫ったのとピスケスはこぼした。
「それが、お前らの出会い、か」
ナツィがポツリと呟くと、ピスケスは、えぇと弱々しく頷く。
「さすがに歳乃には怒られたし、あの時点で保護者…アイツが“父親”と呼ぶ人にアイツは消されようとしていたから、あとでどうにか説得してアイツの魔力供給術式を私の手元の魔石に移させるので大変だったのだけどね」
「おいちょっと待て」
ピスケスの告白に、ナツィは驚いてテーブルの上に身を乗り出した。
「アイツが“消されようとしてた”って…」
ナツィがそう言いかけると、ピスケスはまぁ色々あったのよと苦笑いする。
「アイツの“家”はかなり複雑な事情を抱えているから…」
「はぁ」
やや適当なピスケスの説明に、ナツィはため息をついた。
ピスケスはまぁそういう訳で、と話を続ける。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。