2

無題

喧騒の切れ間
ふ、と浮かび上がる静寂の中では

覚えてしまった指が
何度も何度も その名を綴って

覚えてしまった唇が
何度も何度も その名を呼んで

それは虚空に霧散するのみと
その都度 目の当たりにしているくせに

その余韻も溶けきらぬうちに指は唇は
懲りずに走り始める

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。

  • 喧騒の中ってニガテだけど、あのざわざわのなかでしかわからないことも確かにありますね。
    まるで時間が止まってしまったようです…


    (苑上さんにもフランクにお話ししたいな、なんて思いながらなかなかうまくいきません…笑)
    (よければこれからも仲良くしてやってくださいな^^)

  • すぅっと周りが遠退いて
    喧騒から切り離される瞬間がとても好きで。
    いつも掴み損ねていることを
    捉えられる気がします。

    (歳も近いことですし、そうしてみたい気持ちもあるのですけれど、きっかけが難しいですね笑)
    (こちらこそ、どうぞ宜しく)