「どうして面白いの?」 私は微笑んだ。確かに、難しかったかもしれない。 「自分とは違う考えを持っていたからよ。」 「そうすると面白いの?」 あどけない表情に、くすぐったくなる。 「そうよ。世界がひろがったみたいじゃないかしら。」 「うん…そうかもしれないね。」 目をつむった我が子は、続けて、と促した。