私のおばあちゃんは認知症で今は老人ホームで暮らしていますが、数年前までは一緒に暮らしていました。お母さんは「私は嫁だけど、あなたは孫なんだからおばあちゃんに優しくしてあげてね」って言います。
おばあちゃんに優しくされたことがなかったわけではありません。それでも、一緒に暮らしてたときの毎日怒鳴り声の響く家の様子とか、勝手に外に出ていこうとしてたのを必死で止めようとしたときに「クソガキ」って言われたこと、色々なことがあってどうしてもおばあちゃんのことが好きになれません。
それに私のおばあちゃんは本当のおばあちゃんじゃないんです。孫だから孫だからって、私孫じゃないじゃん!なんて口がさけても言えないから、ずっとずっと心にしまっています。
本当は老人ホームにだってあまり会いに行きたくありません。少し前に会いにいったとき、おばあちゃんが最近全然ご飯を食べてくれなかったらしくて、職員さんからプリンを食べさせてあげてほしいって言われたときも、正直顔がひきつりました。
「お孫さんからだったら食べてくれるかもしれない」
孫孫孫ってだから私は孫じゃない!認知症だから仕方ないけど私のことだってもう覚えてないし...どうしようもないことってわかってるけど心の底ではこんなことを思ってしまいます。でも絶対に言えない、言っちゃいけない。結局プリンは二口食べてくれました。食べてくれたのはちょっと嬉しかったけど、ご飯を食べてないせいでガリガリに痩せたおばあちゃんを見て複雑な気持ちになりました。少し怖くなりました。
最近もやっぱり体調はあまりよくないみたいでお母さんは「また会いにいかなきゃね」って言います。本当はあまり会いに行きたくないし、痩せたおばあちゃんを見るのは怖いけど、また近いうちに会いに行くと思います。
お疲れ様。どんだけ嫌いでも、それも人の縁さ。会える時に会わないと、その人が死んだら会えないから。俺も、父さんの方のじいちゃんは本当のじいちゃんの弟で、婆ちゃんが再婚した人。最近亡くなったけど。ずっと話してないから、知らせを聞いても涙が出ないんだよ…。年末に遊びに行く度に「ホーム入れるか」は軽くて、もっと酷い事を父さんや婆ちゃんが言ってたりした。本当のじいちゃんは、俺が産まれて2週間で亡くなった。だから、本当の孫でないけど孫を演じなきゃいけないもこいぬの気持ちは何となく分かる気がする。