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無題

すぐに行くわと微笑んだ私の
掌が震えていたのに
貴方はきっと気付いてた

きっと待っててと微笑んだ私の
瞳が滲んでいたのに
貴方はきっと気付いてた

のんびりでいいよと微笑んだ貴方の
掌が頰から剥がれてゆくのを
私は ただただ眺めてた

気を付けておいでと微笑んだ貴方の
瞼がゆっくり下りてゆくのを
私は ただただ眺めてた

ごめんなさいと頭を垂れる私を
覗き込むように時を止めた
貴方はきっと知っていた

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