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どしゃぶりのバス停で 10

そういえば…
そろそろ半年になるな。
伊藤君が転校してきてから。
半年の出来事を簡単に言うと、
ずーっとそのままだった。
優里香と木村君は仲良く続いているようだ。
あかりは木村君の親友の山口君と付き合い始めた。
私は、何も変わっていない。
伊藤君には何も言えないままだ。
そんな時、バス停でまた、伊藤君にばったり会った。
「相葉さん!」
「何?」
「西田そうたの最新の小説読んだ??」
「あぁ…まだなんだよね。」
こんな話になるなら買っておけばよかった。読んでおけばよかった。そうしたら、会話が盛り上がったのに。
「そうだと思ったー!あはは」
「なんかごめんね…」
「なんであやまるの?これあげる!」
そう言って伊藤君が差し出したのは。
「『君への物語』?」
「その小説!相葉さんにあげようと思ってさ!」
「えええ!!…ごめん!ありがとう!!」
「謝らないでよ、あはは」
そう言って伊藤君は少し目をそらした。
なぜか、それからはあまり話さず、バスに乗って、帰った。
どうしたんだろう、なんかおかしいな。

  • 展開早いですね
  • ごめんなさい
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