解放感は何もなく、ただ、喪失を抱きしめている。 学校には通わなかった。 高校には通わなかった。 予備校には通わなかった。 かといって、まともに勉強をしなかった。 何一つ、僕は努力をしなかった。 後悔はない。進歩には戸惑いが纏うもの。 けれど、乗り越えて見えたものは、燃え尽きることも出来ない、欠損を持った自分の姿だった。 (受験が無事終わりました。終わってからの方がつらいって、知らなかったなぁ。)