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きみのかかとと桃缶の唄

ほらもう辺りは薄い藍色に
星を刺繍したカーテンが垂れ込めて
黒い森から月が顔を出したよ
顔を洗って待っていると
裏口から君はやってきた

くたびれたリュックサックには
おじさんにもらったナイフやら桃缶やら
へへっ僕のためのシーチキンも入ってるんだね

立ち止まって後ろを振り返る
きみのかかとを舐めてやる

さあ線路を伝っていこう
夜はまだまだ永いよ

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