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恋っぴきだった頃

恋、なんてひどい病だ。

まるで、風邪をひいて寝込んでいる時みたい。

もちろん
早く治したい、けれど。

周りの人に心配してもらえることが
少し、嬉しくて

つい、もう少しだけ。
風邪が治りませんように
布団の中で手を合わせて、祈っていたあの頃。

それと同じこと。


もう忘れたいはずなのに

もう少しだけ。

あと少しだけ。

この気持ちに浸っていたくて

やっぱり
布団の中で、手を合わせていた。


今でも、手を合わせると思い出す。

今どこで何をしているんだろう
なんて
気になる時はあるけれど
できれば
もう二度と。

出会いませんように。

ありがとう。
さようなら。

次はちゃんと予防できるといいな。

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