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誕生、そして進撃

イズモは禍々しくも神々しい『何か』と進行を始めた
それは、少し時を遡る...
「イズモ様、連れてまえりました...」
「うむ、ではお前...」
「なんでございましょう...イズモ大神官様...」
「うむ、そこに立っているだけでよい...ロマノフ!」
「はっ!」
ロマノフは杖を構えた、杖から怪しい光が漏れ、信者に触れた
信者の悲鳴が木霊する...
そして信者は、闇のエネルギーを発し、一対の角を持つ、人形の戦士となった
「ふむ...」
「イズモ様...」
ロマノフは不安気だった
「中々良いではないか...」
イズモはカードを1枚取り出し、戦士に投げつけた
戦士はカードに封印された
「ははは...次だ!」
誕生するものは毎回違う、例えば竜だったものもいるし、異形の怪物だったこともあった、その度にイズモはカードに封印していった...
こんなことを繰り返し、ついにイズモ本人が戦場に出ていった...

リュウセイはさっきの出来事を思い返していた
「(プリン様...生きておられたのですね...私は...もう...それだけで胸が一杯です...)」
そしてレイナと交わした約束...この異変が終った後、再びレイナに使える...
リュウセイは天を仰ぎ、月夜を切り裂くような咆哮をした...

レイナは帰り際、あの瞬間を思い出していた
「(リュウセイ...貴方ってば、何にも変わってないわ...温もりが...あの時のなんだから...)」
レイナもまた、あの約束が叶うのを楽しみにしていた...

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